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【医師達の本音】医療・介護生活を良くする3つのメッセージ

病気や怪我で病院に行った際、患者から医師へ要望することは「症状の治癒を目的とした診断」が一般的です。では、医師から患者、その家族へ要望することはないのでしょうか?

医師をはじめとする医療・介護関係者複数人に普段感じている「本音」をインタビューしました。

 

1.「医療の使い分け」を知る

医療は大きくわけると、「在宅医療」と、「先進医療」に分かれます。

在宅医療→自宅で定期的な診察と、緊急時の往診が受けられること
先進医療→入院し、特定の大学病院などで研究・開発された難病などの新しい治療や手術などを受けること

病気や怪我の治療の際、先進医療が必要なときはありますが、入院生活は日常の生活環境とは異なります。必ずしも入院し続けることが本人に良いかどうかはわからないので、個々でしっかりとした判断基準を持っていることが大切だと思います」(医師)

「例えば転倒をして、今までと違った症状が出たといった場合、まずはかかりつけ医の判断を仰ぐためにも、あらかじめ自分の地域にどういう医療があるかということを知っておきましょう。家の近くだったら「先進医療」を受けられる病院が近くにあって、「在宅医療」をしてくれる病院も何件かある。自分や家族ははどういう症状のときは、どの病院に行くのか?そのためにはやはり自分の暮らしを理解してくれている、かかりつけの医師を持って欲しいと思います」(医師)

 

2.任せきりにせず「積極的に情報収集を」

「いわゆる、医療・介護へのリテラシー(理解)をつけて欲しいですね。『知らなかった』だけで、使えることはたくさんあるにも関わらず、機会を逃してしまったりします。例えば介護をしている家族への訪問リハビリなどです。今まで介護、医療を考えていなかった人に伝えることは、介護保険をどううまく使うかを考えて欲しいということです。単に申請して後はケアマネジャーにお任せするのでは、何でも後手後手に回り、かえって混乱してしまうこともあります」(医師、ケアマネジャー共)


「介護保険の使い道について、最近は『認知症カフェ』や、『がんカフェ』、『ケアラーズカフェ』などがあります。実際に経験した人に聞いたりして、情報を集めて欲しいですね。こういうサービスを使うと、こういういいことがあるっていうのを自分でも考え、最終的にはケアプランを本人や家族が作るという意識までいくのが理想だと思います」(医師)


→参考記事
【介護する側だって支援が受けられる!】おすすめケアラーズカフェ3選

 

「明日は我が身。家族にもいつ何が起こるかわかりませんから、備えるという姿勢は大切だと思います」(作業療法士)

 

3.医師達が注目する「医療・介護の潮流」を知る

「例えば家族を介護している方にこそ知って欲しいのが、「認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ」(※1)ですね。認知症の人が住みよいまちづくり、社会づくりというのは非常に重要だと思います。認知症に限らず障害者もそうでしょうし、癌患者でもそうです。とても注目しています」(医師)

「『ヘルスケアにおけるITの進化』 に注目しています。遠隔診断で家から診断を受けられるサービスや、訪問介護者と高齢者をマッチングさせるスマートフォンのアプリの開発など、今までの医療・介護の当たり前だった動きに変化が起きています。介護を受けている人はもちろん、家族の方とこういった話ができると、より暮らしをよくするヒントがみえてくるのではと思うこともありますね」(ケアマネジャー)

 

今みなさんは、医療・介護で働く方とどんなコミュニケーションをとっていますか? 「患者だから」「難しいことはお任せ」ではなく、自ら積極的に理解をしていく姿勢が求められているんですね。

 

(※1)認知症をとりまく課題を、医療や介護の枠組みの中だけで考えるのではなく、社会のデザインの問題と捉え、私たちの暮らし方を規定している企業・自治体・NPOなど様々なセクターから人が集まり、知恵を出し、実験をしながら、よりよい未来を作って行くことを目的にしたネットワークです。

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