シリーズ #認知症との出会い方「この先何ができるだろうか?」

シリーズ #認知症との出会い方「この先何ができるだろうか?」

あなたと、認知症との出会い方はどんなものでしたか?

祖父の介護、もしくは介護のマンガやドラマから、それとも、ニュースで何となく聞いたことがあるくらい、など。人によって、認知症を知るきっかけは様々だと思います。

#認知症との出会い方、とあえて表現することで、出会った先に、自分がどんなことをできるのかを、あなたと共に考えていきたいと思います。

届ける先は子育て世代

認知症サポーターキャラバン 3.サポーターの性別・年代別構成

認知症サポーターキャラバン 3.サポーターの性別・年代別構成

認知症の本人、そして家族を応援するための取り組み「認知症サポーター養成講座」(※1)を受講する割合は、20代~40代が低く、働きざかり、そして子育てなどで最も多忙な世代と重なります。

「ダブルケアって?」団塊ジュニアが抱えるケアの社会問題とは でもご紹介しましたが、育児と介護が同時進行する状況も今後増えていくこともふまえ、主に子育て層に認知症を学び、知ってもらうことが必要になってくるといえます。

いつか来る日を想像して

6月、豊島区内にある、福祉・世代をつなぐ場所「長崎二丁目家庭科室」を会場にして、地域の子育て世代を対象にした、認知症サポーター講座が開催されました。(※2)

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西武池袋線・椎名町駅から徒歩5分、長崎二丁目家庭科室

認知症を子育て世代に伝える、しかも民間を会場を借りるとあって、会場には豊島区在住の方々を始め、近隣の訪問介護事業所や、地域包括センター、社会福祉協議会、そして有料老人ホームの方、総勢17名。

一人一人、祖父母の経験や、親の生活環境を頭で巡らせながら、認知症の知識、言動に対する対応などを学んでいきます。

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身近に感じる例を出し、認知症本人の気持ちにせまる内容も

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講師は澤田氏。長く介護福祉業界に関わる

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豊島区でまちづくりに関わる方も参加

地域を「見直す」ことから始めよう

約90分の講座が終わった後、車座の形で座談会が始まりました。この時間は、誰が行政で、誰が市民かなどは関係なく、それぞれが今自分が経験したこと、考えていることを語りあいます。

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講座後の座談会の様子。それぞれ思いが尽きません

「認知症かも?と思うと、まずは本を読んで症状を確認する。これは当てはまるけれど、これは当てはまらないから、認知症ではないの?と迷う方もいる。だから、講座の中に出て来た、視覚的に訴える取り組みはとてもいいと思う。ローカルのテレビ番組で、繰り返し認知症について理解を促すとか、いいんじゃないかなぁ。」

「講座は網羅はしてくれるけど、もっと知りたいのは生活の中で出て来るシーン。お金どこ?ご飯を聞かれたら、何回くらいはご飯をあげたらいいのかとか。正解でなくても、もっともっと対応策は知っていきたい。

「こうして既に介護を経験したことがある”介護の先輩”が地域にいて、その経験を話してくれるのはありがたいよね!」

「私の時は、こうやって地域で認知症について学ぶ場所なんてなかった。今ってとっても恵まれていると思う

「やっぱり、元気なうちに人のコミュニティ、つくっておかなくちゃ!そっちは家の方じゃないから、連れ帰ってあげる、みたいになったらいいな」

参加者それぞれが、家族や知り合いを思い浮かべながら語らった時間。#認知症との出会い方は人それぞれではあるけれど、大切なことはこの先何ができるのだろうか?と問い、生活、人間関係の視点を変えてみることかもしれません。

シリーズ #認知症との出会い方 は、市民が認知症について学ぶ様子や、認知症の介護経験談などを紹介していきます。


(※1)全国キャラバン・メイト連絡協議会が行なう事業「認知症サポーター養成講座」。認知症の人と家族への応援者である認知症サポーターを全国で多数養成し、認知症になっても安心して暮らせるまちを目指しています。http://www.caravanmate.com/
(※2) Yokrasの運営元、(株)ReDo は、豊島区にて福祉・世代をつなぐ場所として、「長崎二丁目家庭科室」も運営しています。豊島区高齢者福祉課 介護予防・認知症対策グループでは、企業などへの出張を除き、区内にある公設の場所で講座を行なうことが多く、今回のように民間の会場を借りて行なうことはとても珍しい開催となりました。