【研究結果】祖父母 × 子どもの相性は抜群。その理由って?

【研究結果】祖父母 × 子どもの相性は抜群。その理由って?

祖父母になることは、高齢者にとってどんな変化をもたらすのでしょうか。

2001 年に行なわれたイギリスの調査(※ 1 )では、 60 才未満の祖父母の 90 %が、祖父母の役割を「最も重要」または「最も重要な関係のひとつ」と答えており、 60 才以上では 85 %もの人がそう答えていました。

また、全体の 86 %が、「祖父母であること」が QOL ( Quality of Life ・生活の質)に「非常に強く」または「大変」貢献していると答えました。

 

1.若さが更新される

「孫のおかげで若返るよ」––祖父母世代が口々に言う言葉の裏側には、自分が過去に親として行なった活動に戻ることを意味するからだと言われています。

子どもが次にどんな行動をするかは、全く予想がつきません。

予想がつかないからこそ、自分たちが普段しないことをやってみたり、昔自分の子どもに対して行っていたことを呼び起こされる経験をすることで、生活に活気を取り戻すことができるのです。

 

2.人生における「達成感」を得る

「この子の目は◯◯似ね」「その性格は△△そっくり」––家族や親戚が集まった時などに、このような会話を経験をしたことはありませんか?

多くの人にとって祖父母となることは、継続不死の感覚を意味しています。

つまり、自分の子どもが子どもを産むことで、次の世代が保障されるという大きな達成感を味わうからなのです。

 

3.孫から得られる無条件の愛

孫がいる祖父母に対して対面で行なわれた、「祖父母であることの経験・意味・ QOL ( Quolity Of Life )への影響」についてのインタビュー調査(※ 1 )で最も多く得られた回答が、幼い孫が与えてくれる無償の愛でした。

単に孫を眺めているだけ
孫が自分たちに会ってうれしそうであることがわかる
純粋に求められているという感覚を味わえる

ということこそが、究極的に幸せなのだと答えています。

こうした孫との無条件で素直な愛に基づいた関係こそが、祖父母の QOL ( Quality of Life ・生活の質)に深く関係していると結論づけられています。

 

親の老いに伴う介護や看病は、どうしても気持ちが塞がりがちになるかもしれませんが、何も難しい知識や技術が必要なのではありません。

高齢者が幼い子どもと触れ合うことで、過去の記憶を呼び覚まして人生における達成感を感じたり、素直な子どもの愛情を受け取ることができ、心を満たすことにつながるのです。

月に 1 回よりも 2 回会う。今よりもあともう少しだけ、高齢者が幼い子どもと触れ合う機会をつくってみてはいかがでしょうか。

 

《出典》
(※1) 国立統計局のオムニバスサーベイ( 2001 )。 2011 人の祖父母に対して、祖父母であることの経験、意味、そして QOL ( Quolity Of Life )への影響についてインタビュー。最年少は 37 才、最年長は 94 才。《参照資料》
・「祖母力を活用した育児支援のあり方の検討」
http://ir.u-gakugei.ac.jp/bitstream/2309/108121/1/18804306_62_49.pdf
・高齢期における生活の質の研究 イギリス高齢者の実相 アランウォーカー著

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