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暮らしの中に介護がある。ダブルケアの備えを子育て世代に伝える【宮城県石巻市・一般社団法人りぷらす】vol.1

宮城県石巻市・登米市を拠点に、介護保険事業・障がい福祉サービスを展開している一般社団法人りぷらす

「子供から高齢者まで、障がいや病気の有無に関わらず、地域で健康的に生活し続けられる社会を創造する。」の理念のもと、要介護からの”卒業”を目指すリハビリ特化型デイサービス事業地域住民が自分自身と地域の健康を守る事業、そして仕事と介護の両立支援事業の一つとして、ダブルケアの備えについて、子育て世代に伝える取組みをしています。

▲ダブルケアについてはこちら→「ダブルケアって?」団塊ジュニアが抱えるケアの社会問題とは

今回、一般社団法人りぷらすにて、ワーキングケアラーサポートコーディネーターを務める准看護師の千葉さんに、ダブルケアに関する取り組みについてのお話を、2回にわけてお伝えします。

 

20年間で出会った当事者たち

ー千葉さんがダブルケアの講座を開く理由について教えていただけますか

千葉さん:はい。この20年間、地域包括センター、保育園、デイサービスの相談員など介護や福祉に関する相談業務を行なう中で、常に気にかかる存在が「介護者(介護を行なう人)」だったんですね。

介護者は、介護保険サービスが使える要介護者のような公的なサポートも受けられず、負担が常にかかってしまうんです。そんな中、相談業務をしていて、ダブルケアの当事者に出会いました。うつ状態になってしまったり、女性特有の更年期に差し掛かったときに、子育てと介護が重なってしまったり。

 

1人にしわ寄せがいく現実

ー千葉さんもお子さんがいらっしゃるということで、当事者の方の悩みがとてもわかったと。

千葉さん:そうなんです。2人の子を育てながら仕事をしてきたので、子を育てる親の気持ちもわかる。一方で自分の親も介護がせまってきている年でもあります。

一般社団法人りぷらす では、仕事と介護の両立支援事業として、企業の人事向けに「大介護時代に備える仕事と介護の両立支援」についてプログラムを提供されていますね。ダブルケアの問題も、介護離職とは切っても切れない関係だと思います。

千葉さん:はい。ダブルケアになると、夫婦どちらかが仕事を諦めざるを得なくなってしまうことが多いです。中小企業であればあるほど、まだまだ介護休暇、休業も取りづらいですから。
そしてその場合は女性が退職することが多い。30、40代の働き盛りで辞めてしまうと、やはり再就職も難しくなってしまいます。

 

誰もが自分らしく生きるサポートがしたい

千葉さん:そんな状況を目にするうちに、ダブルケアの状態であっても、自分らしく生きるサポートをしたいという思いを伝えたく、講座を開始しました。2016年秋で、4回目の開催になります。

講座の名前も、「介護」とつくと、自分にはまだ関係ないわ、といってなかなか集まりづらいので、「くらしとかいご」という表現にしました。

暮らしの中に介護があるんだということを、より身近なこととして知って欲しいと思っています。

ダブルケアは、仕事、介護に加え子育てや暮らしそのものが何重にも負担となってきます。
次回のキーワードは 介護は「負」ではない】。実際の講座・活動内容について伺います。

 

取材先情報

▷取材先:一般社団法人りぷらす

▷事業内容:介護保険事業・障がい福祉サービス、地域保健事業・介護離職予防セミナー・ほか

▷住所:〒986-0101 宮城県石巻市相野谷字今泉前29-3

▷参照先
りぷらす スタッフブログ
一般社団法人 りぷらす | Facebookページ

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