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介護は「負」ではない。ダブルケアの備えを子育て世代に伝える【宮城県石巻市・一般社団法人りぷらす】vol.2

宮城県石巻市・登米市を拠点に介護保険事業・障がい福祉サービスを展開している一般社団法人りぷらす

「子供から高齢者まで、障がいや病気の有無に関わらず、地域で健康的に生活し続けられる社会を創造する。」の理念のもと、要介護からの”卒業”を目指すリハビリ特化型デイサービス事業地域住民が自分自身と地域の健康を守る事業、そして仕事と介護の両立支援事業の一つとして、ダブルケアの備えについて、子育て世代に伝える取組みをしています。

▲ダブルケアについてはこちら→「ダブルケアって?」団塊ジュニアが抱えるケアの社会問題とは

一般社団法人りぷらすにて、ワーキングケアラーサポートコーディネーターを務める准看護師の千葉さんに、ダブルケアに関する取り組みについてのお話を、2回にわけてお伝えします。

 

意外だった聞き手との出会い

ーダブルケアの講座を子育て支援サークルと共同で行なったそうですね。様子は活動のブログで拝見しました。手応えはいかがでしたか?

おかげさまで、講座が終わっても質問が続いたり、手応えをすごく感じることができました。

実は意外だったのが、40代で子育てが一段落している方よりも、20代、30代で子育て真っ最中の方のほうが、とても現実的なんです。核家族化で近くに両方の親がいなかったり、子育てが真っ最中で、自分のこどもの事を考える人ほど、介護についてもとても真剣に聞いてくださっていました。

りぷらすさん講座の様子

りぷらすさん講座の様子(ホームページより)

備えの要を整理して伝える

ー講座では具体的にどんなポイントをお話しされているんですか?

例えば要介護原因の第1位は脳卒中だというお話しですね。急に倒れてから、入院・退院・介護認定や場合によっては入所(施設)の流れについて一連を整理してお話しします。

それから、要介護状態になったとき、一般的に月約7万円の出費があるとお伝えします。やはりお金のことはより現実的なものにしてくれるというか、みなさんよく聞いてらっしゃいますね。

そして、困ったときの相談先として、りぷらすの連絡先をお渡ししています。

 

介護は「負」ではない面を伝えていく

ーダブルケアの備えを広めていく講座は、今後も石巻・仙台で開催する予定はありますか?

すでに来年度も、子育てサークルでお話しさせていただく予定も決まっていますが、大人数の講座というよりは、数人の顔の見える距離でお話しさせていただく機会を増やしていこうと思っています。

介護は「負」のイメージで捉えられがちですよね。20年間関わってきて、ずっとそのことに疑問を持ってきたんです。

介護は「負」ではない。人としての学びがあるものだと思っていますから、そういった面をこれからも伝えていきたいと思います。

 

「介護は『負』ではありませんよね。」そう力強く言葉にしてくださった千葉さん。全国でも数少ないダブルケアへの貴重な取り組みを伺いました。

晩婚化・晩産化の中で今後もダブルケアの当事者はますます増えていくことが予想されます。一方で、まだまだダブルケアの知名度は低く、誰しもが当事者意識を持って生活をしているとは言いきれないでしょう。

いつどれだけの備えができるか? その備えこそが、その後の生活の大きな希望となることは間違いありません。